日常ブログ

#54 一生懸命

皆さん本日も一日お疲れ様でした。
ここ数日は良い天気が続いていたので梅雨も明けたかと思えば、今日は一日雨でしたね。

今日から4連休、皆さんはどんな連休をお過ごしになる予定でしょうか?

連日ニュースで取り上げられてはいますが、コロナウイルスには十分に気をつけた上で楽しい時間を過ごして下さい。

今夜は先日お話しした続きをしようかと思います。

もう一年と半年ほど前のことです。

僕は銀座の和食料理屋さんで働き始めました。
きっかけはネットの求人広告といういたって普通のものです。

僕は求人広告はほとんど当てにはならないなと思っている人間ですが、今思えば、いやあの時から、本当に運に恵まれたなと、そう思うほど素敵なお店、そして尊敬する方と出会うことが出来ました。

「良い目をしてる。」

面接した時、BOSSは僕にこう言ってくれました。

最初は簡単なことから教わり、皿洗いをして、野菜を切って。。。

忙しいお店だったので、辛くて続かない人間もたくさんいました。

そんなこんなでまさかの1ヶ月後には厨房を任せてもらうようになり、食材の管理もするようになりました。

料理を作ってはBOSSに味見をお願いして、その繰り返しの日々です。

段々と舌の感覚やBOSSの味が分かってきて、気付いた時には色々な料理を任せてもらえるようになりました。

BOSSと並んで10人前の炒飯やパスタを二人で手分けしながら料理した時間は本当に良い時間でした。

楽しいとも辛いとも違う、まさに料理と心から向き合った時間だったと思います。

「一生懸命」

本当にこの一言に尽きる日々を過ごしました。

BOSSからは料理に限らず、人として大切なこともたくさん教わりました。

楽しいだけでは無くて、今の自分に足りないことや今後の人生について真剣に考えて下さり、時には厳しい言葉をかけて下さったことも今の自分を形作る大切なものです。

「人を喜ばせられて初めて、お金・価値が生まれる」

BOSSを喜ばせることがあの時の僕の日々の目標でもありました。

今では皆さんに喜んでもらうことが僕の日々の目標です。

BOSSは本当に真っ直ぐな方で、少しでも違うと思った料理は絶対にお客さんには出しません。

必ず作り直して納得のいくものだけを提供します。

料理一品一品に心を込めてこだわりを絶対に曲げない、本当に美味しいものだけをお客さんに届けます。

その料理に対する情熱の深さを隣で学ばせて頂いたことが、今の僕にとって何よりの財産になっています。

「世の中にこんなに情熱を持って理想を追いかけている人がいるんだ」

僕はそういう人と出会えたことで、強く生きれるようになりました。

今思い出すだけで、背筋が伸びます。

オーディションに落ち続けた僕を変えてくれたのはほとんどがBOSSのおかげです。

毎日汗をかきながら、営業終わりに BOSSや他の皆と乾杯したビールは本当に美味しかったです。

そして働き始めて約半年後、僕は侍になりました。

お世話になったBOSSには申し訳ない思いを抱えながらもお店を旅立ち、今もBOSSに教わったことを胸に日々精進しております。

また次会う時には胸を張ってお会いできるよう、これからもまだまだ走り続けます。

そんな思い出に浸る雨の日の夜でした。

最後までお読み頂きありがとうございました。

それでは今夜はこの辺で。

また明日。

“当時使っていたメモ帳。今も大切に残しています。”

                                おしまい

関連記事

  1. 神谷亮太 #436 どんな時も自分らしく。。。
  2. 神谷亮太 #282 ミモザの日、せめて感謝の言葉を。
  3. 神谷亮太 #261 好きなことを考える日々。
  4. 神谷亮太 #250 おめでとう。また会う日まで。
  5. #93 八月、完。
  6. #73 猛暑到来
  7. 神谷亮太 #245 成長してまた必ず。
  8. LTFブログ #254 自然の移ろい。

コメント

    • くもりん
    • 2020年 7月 24日

    神谷く、今日もお疲れさまです!

    本当にそんなにいつも情熱を持って、人を喜ばせる方が、心から尊敬してますね! そんなに素敵な方出会えて良かったですね!

    神谷くんもたくさんの方を喜ばせたはずだと、思ってます。

    おやすみなさいっ。神谷くんにとって良い連休でありますように!

    • アオ
    • 2020年 7月 24日

    神谷さんの理想の生き方を体現されている方なんですね。
    侍になる前のお話は、なんだか不思議な感じがします。
    縁って、素敵ですね。
    その方に出会って、神谷さんは侍になって。

    これからも神谷さんに、素晴らしい縁が巡ってきますように。

    • Yoko
    • 2020年 7月 24日

    4連休あってもなー、京都行けないし東京行きたくないし。
    公演があればなー。

    料理作るひとって周りを把握できるひとが多いですよね。
    私も飲食店で働いてるとき、私はホールですが厨房から気にかけてくれる優しい料理長さんがいました。

    きっとボスも神谷さんがやりたいことを選んだことに応援してくれてると思います。
    もし神谷さんがボスを選んでもしも後悔するときがあったら、ボスは神谷さん以上に後悔すると思います。
    ボスの味を忘れない、ボスを忘れない、それだけでいいと思います。神です!神谷さんだけに神です!!意味がわかりません、寝ます。おやすみなさい、おはようございます!!いってらっしゃい!!

    • KT
    • 2020年 7月 24日

    おはようございます神谷さん

    ボスとの出会いのエピソード、聞かせてくださってありがとうございました
    とても素敵な方ですね、自分の仕事に対しての誇りを持ち、自分に厳しくいられる方
    色んな事を吸収して、常に勉強する神谷さんもまたご自分の為す事に妥協を許さないところがあるから、波長が合ったのでしょうか?

    わたしもある仕事を長年続けておりますが、未だに到達点がわからず、山を登り続けている感覚です
    辛くて全部投げ出したくなる時もありますが、関わる人に仕事ぶりを褒めていただくとやってて良かったな、また頑張ろうと思えます

    尊敬する大先輩が、「誰でも簡単に名乗れる職業はお客様が見極めるのよ、プロかどうか。」とおっしゃっていた言葉をわたしは大事にしています

    決して自己満足で終わらせずに、人に喜んでもらえる仕事を続けていこうと思いました
    わたしも侍になれますか? 笑

    神谷さんみたいに、実直に黙々と、そして周りの方に感謝を忘れない生き方をしていきたいです

    今日も一日頑張ります
    どうぞ神谷さんも良い一日でありますように

    • SHIN
    • 2020年 7月 24日

    おはようございます✨

    神谷くんの素晴らしい出会い…今の私なら、もしかしたら疑ったり辛かったりで続かんかったかも(;_;)
    そう思うとまさにタイミングと言うか必然やったのね、その時のノートはこの先の神谷くんを励まし続けてくれる…

    美味しい料理も今の生活と仕事に活きてるし何度も言うけど料理のカンが良い人が羨ましい☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

    • Tatsumi!
    • 2020年 7月 27日

    大切な恩人であるBOSSに、成長した姿を見て欲しいですよね。それがひとつの目標でもあるんじゃないでしょうか。
    同じ飲食店で仕事をしても、そこまで人としても尊敬できる方にはなかなか出会えないです。
    だから神谷くんにとって、お料理は単に得意な事でなくその時の思いを常に忘れない為の修行でもあるんですね。
    そして誰かの為に作り、その人を喜ばせる事が料理の目的でもある。

    最近、何が食べたいのかわからない時があります。そうすると料理意欲が落ちるし、味も決められない。
    神谷君はお料理の献立はどうやって決めます?一週間分くらいをしっかり決めて献立計画をつくれる人ですか?
    それともその日の体調や思い付きでパパっと決めるタイプですか?よかったらまた教えて下さいね。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP